■コラム オーガナイズ

片付けは「捨てる」より「分ける」から。私が娘の賞状を捨てて後悔した話

 

  1. 「片付けたいけれど、何から始めたらいいかわからない」
  2. 「とにかくモノを減らせば、片付くと思っている」
  3. 「でも、捨てたあとに後悔するのは怖い」

そんな方に、今日は私自身の失敗談をお伝えします。

 

捨てるから始めない

 

「片付けたいけれど、何から始めたらいいかわからない」

「家の中をスッキリさせたいから、とにかくモノを減らしたい」

そんなふうに思ったことはありませんか?

 

片付けというと、

「いらないものを捨てる」
「モノを減らす」
「収納を整える」

というイメージを持っている方も多いと思います。

でも、私はライフオーガナイザーとして片付けをお伝えする中で、そして自分自身の暮らしの中で、

片付けは「捨てること」から始めなくていい

と、ますます感じるようになりました。

なぜなら、勢いでモノを手放したことで、後悔することもあるからです。

実は私自身、片付けの途中で、娘の大切なものを捨ててしまった経験があります。

私が娘の賞状を捨ててしまった

以前、家の中を片付けていたときのこと。

「これはもういらないかな」と思ったものを、どんどん手放していました。

その中に、娘の賞状がありました。

私は「もう必要ないだろう」と判断して、処分してしまったのです。

ところが後になって、娘から

「あの賞状、ある?」

と聞かれました。

そのとき初めて、

「これは私にとって必要かどうか」ではなく、「娘にとって大切かどうか」を考えなければいけなかったんだ

と気づきました。

 

娘にとっては、頑張った証だったのかもしれません。

思い出として残しておきたかったのかもしれません。

でも、私は「今、使っているか」「これから使うか」という自分の基準だけで判断してしまった。

この経験は、私にとって片付けを考えるうえで大きな学びになりました。

 

「捨てる」前に、まず「分ける」

 

片付けをするとき、いきなり

「いる?いらない?」

と判断しなくても大丈夫です。

まずは、

自分のもの
家族のもの
迷うもの
判断できないもの

というように、分けてみる。

特に、家族のものや思い出のものは、本人に確認する。

「今すぐ決めなくてもいい」と思って、保留にする。

それだけでも、片付けはずいぶんラクになります。

私は今、片付けをするときに、

「捨てるために分ける」のではなく、「考えるために分ける」

ということを大切にしています。

モノが多いと、私たちはたくさんの判断をしている

片付けが大切なのは、単純に「部屋がきれいになるから」だけではありません。

家の中にモノがたくさんあると、

「これはどこに置こう?」
「これ、まだ使えるかな?」
「これは誰のもの?」
「捨てる?残す?」
「また同じものを買ってしまった……」

と、日常の中で小さな判断をたくさんすることになります。

一つひとつは大したことではなくても、それが積み重なると、知らないうちに疲れてしまいます。

だからこそ、片付けは

「モノを減らすこと」そのものが目的ではなく、暮らしの中の余計な判断やストレスを減らすこと

にもつながるのです。

 

片付けをすると、こんな変化があります

 

片付けが整ってくると、暮らしの中にこんな変化が生まれます。

① 探し物が減り、時間が生まれる

「どこに置いたっけ?」

と探す時間が減れば、その分、自分の好きなことに使える時間が増えます。

② 持っているものが分かり、無駄買いが減る

家の中に何があるのか分かるようになると、

「あるのにまた買ってしまった」

ということも減っていきます。

③ 家の中で感じるストレスが減る

モノが散らかっていると、それだけで「片付けなきゃ」と頭の片隅で考えてしまいます。

整った環境は、見た目だけでなく、気持ちにも余白をつくってくれます。

片付けのゴールは「きれいな家」だけじゃない

片付けを始めると、

「もっと捨てなきゃ」
「もっとスッキリさせなきゃ」
「収納をきれいにしなきゃ」

と頑張りすぎてしまうことがあります。

でも、本当に大切なのは、

その家で、誰が、どんなふうに暮らしたいのか。

そこから考えること。

だから私は、

「何を捨てればいいですか?」

と聞かれたとき、

すぐに「これは捨てましょう」と答えるのではなく、

「なぜ片付けたいと思ったのですか?」

「どんな暮らしがしたいですか?」

と、一緒に考えることを大切にしています。

 

片付けは「捨てる」ことではなく、自分たちの暮らしを選ぶこと

娘の賞状を捨ててしまった経験から、私は、

「捨てる」という判断を急がないこと

の大切さを学びました。

迷ったら、いったん分ける。

家族のものなら、本人に聞く。

今すぐ決められないなら、保留にする。

そして、

「私はどんな暮らしがしたいんだろう?」

と考えてみる。

片付けは、モノを減らすためだけの作業ではありません。

これからの暮らしに必要なものを、自分で選んでいく作業です。

だからこそ、片付けは「捨てる」より「分ける」から。

急がなくても大丈夫です。

自分や家族にとって大切なものを守りながら、今の暮らしに合うものを選んでいきましょう。

私自身も、失敗しながら、家族の成長や暮らしの変化に合わせて、今の我が家に合う片付けを続けています。

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